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プロフィール

1,プロフィール 永切れの期間がわからない

 1年ぶりにレターパックで研ぎの依頼。この美容師さんは、毎月200人以上カットしている。1年に一度、6インチのシザーが2丁送られてくる。
 他にも2年ぶりとか3年ぶりで研ぎ依頼。中にはまだ仕事してますかと4年ぶりに研ぎ依頼。他の研ぎ屋さんに取られたと思っていた。切れなくなったので電話したと。久しぶりに研いだが私の研ぎとわかる。
 美容室オーナーから3年ぶりの研ぎの依頼。3年前は2丁研いだが1丁しか使わなかったので1丁の研ぎと知り合いの美容室オーナーを紹介していただいた。男性の美容師さんなので切れ重視で微粒子で研いでいた。
 近所のトリマーさんから専門学校時代の軽くてペラペラのカーブシザーを毎日使用。落としたので2年ぶりの研ぎ依頼。

 ある美容師さんから6インチのシザーが半年で切れないと苦情を言われた。原因は剣刃の鈍角。鋭角にして対応。
 

2,プロフィール 子供~青年時代

 子供のころは父が買ってくれた漫画の月刊誌のアメリカ軍と戦うゼロ戦の少年航空兵にわくわくし、太平洋一人ぼっちの堀江謙一さんにあこがれ、筏で太平洋横断を夢見たり、英語がわからないのに海外文通したり、朝刊の配達や、学校帰りのアルバイトで無免許の時バイクを購入、バイク雑誌の旅行記を読んで感動し大賀愛子さんに手紙書いたり、オーストラリア大陸一周の計画。
 地元の会社に就職。22歳で家を建て海外商品を仕入れて、仕事帰りに住宅街を回って販売。時には海外移住事業団で3か月研修を受講。車、バイクの中古車購入は合わせて50台ほど。
 アルバイトを含め転職20回以上。2~3年して仕事に興味がなくなると辞めて次に就職。変化を求め思い立ったら即行動。安定よりも波乱。「人生はチャレンジ&アドベンチャー」の言葉に魂を揺り動かされた。自分で自分がわからない。自分の居場所を探す日々。

3、プロフィール 研屋の修行・勉強

 ハサミ研ぎの研修を受けた。長崎に戻り研屋を始めた。評価は「切れる」「切れる」「切れない」「切れる」「切れる」「切れない」。床屋さんから「切れない」「切れない」とクレームが続き三年で廃業。
 研ぎが忘れられなくて三年後に復帰。研ぎは奥が深いので飽きない。「研究」とは研ぎを究めると読む。「研ぎ」に答えがない。研ぎは一生勉強。復帰して目標は「最高に切れる研ぎ」

 今まで習ったことはすべて忘れて無からスタート。昼間は研ぎで回り、帰ったら今日の問題点の対策を考えて翌日の研ぎに実施。この繰り返し。勉強はネットで研屋さん・ハサミメーカーのホームページ文面からの言葉にヒント・知識を得て現場で試す。そのまま真似してもうまくいかないことが多いので自分流になるまで練習。

4、プロフィール 独自の研ぎを目指す

 現場を回ってハサミを研ぐがグラインダーで削られた無残なハサミを目にする。これでは研屋にハサミを出すなというハサミメーカーの理由がわかる。美しいハマグリ刃に研げたら楽しいと思う。お客様から喜んでもらえる。職人技を持つ研ぎ機があればどんなに良いだろう。
 
 このままでは先人の研ぎ師を追い越すのは無理な話。研ぎは昔からの秘伝。表に出ない。研ぎの伝統技術の土俵では先人に勝てない。亀屋独自の研ぎを目指す。生き残れない。

5、プロフィール 

 約20年前、研屋を始めたころは私の研ぎは美容師・トリマーさんで3~5か月の研ぎのサイクルだった。床屋さんでは1か月で切れなくなった。三か月のサイクルで大阪に研ぎに出す床屋さん。○○ラークで毎月研いでいるという床屋さんも多かった。

市の中心部の美容室は材料屋・ハサミメーカー代理店が囲い込み、研ぎの営業をしても相手にされない。ハサミを販売し無料でメンテナンスをしている。

私はひたすら研ぎの研究。切れ・永切れも8~10か月と長くなった。研磨剤を変えるとさらに伸びた。1年に1度も会えないお客様が増えた。
 コツコツ仕事して24年目。亀屋独自の研ぎも完成し微差だが進歩している。毎年多くのハサミを研がせていただいている。

 

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